畳は体にいい
日本古来より、畳は日本の気候風土や生活スタイルに合った建築材です。
本来畳は、床には稲わら、表にはい草、縁には綿、糸には麻…というように、農耕民族であり豊かな自然と共に暮らしてきた日本人ならではの知恵が生きています。
そんな畳が身体に良いのは、ある意味当然のことなのかも知れません。
健康的
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・人体に有害な空気中の二酸化窒素を吸着します。
・い草の香りはリラックス効果をもたらし、ストレスの多い現代人に癒しを与えます。
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快適性
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・部屋の温度や湿度を快適に保つ吸放湿機能があります。
・畳の持つクッション性は子供やお年寄りの体にとても優しく、怪我などを軽減してくれます。 ・防音効果があります。 ・断熱効果があり、足元からの冷えを抑えます。 |
多様性・経済性
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・住宅建材の中では一番容易に交換や修繕が可能で、しかも畳床の耐久年数を考えるととても経済的です。
・近年ではライフスタイルに合わせ畳を選ぶ時代となり、和紙おもてや薄畳、柄おもてや縁なし畳など、自分に合った多種多様な選択肢があります。
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わら床
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稲わらを縫い合わせた昔ながらの床。足触りがよく耐久性に優れる。
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フォームサンドわら床
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中央部分にフォーム材を使用し、上下をわらでサンドイッチ状にした床。
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建材床
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ボード材、フォーム材を組み合わせ使用したもの。軽く平らで虫害に強い。
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特殊床
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床暖房対応床、バリアフリー用薄床、柔道用床などがある。
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い草表
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昔からの畳表。その風合いや香りは独特で柄表や琉球表などもある。
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和紙表
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耐久性に優れ色褪せしない。ただい草の風合いや香りはない。 和紙表についてはこちらもご覧ください。 |
化学表(主にビニール製のもの)
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水に強く色褪せはしないが熱に弱く、さらっとした足触りは感じない。
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紋縁
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神社仏閣お城など、特別な場所に使われる。床の間の畳にも使用。
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無地縁
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美しく風合いも良いが、純綿のものは摩耗と色褪せの難点がある。
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柄縁
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最も一般的な縁。ビニロン系の繊維により耐久性が一段と上がった。
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縁無し
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縁をつけず表を織り込んだ形状のもの。野郎畳、琉球畳と称される。
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- Q:カビ発生のメカニズムは?
- 畳は床下と部屋の湿気を吸収する働きがあります。しかしその許容量を超える湿気を与えてしまった際に、空気の動かない締め切った部屋や家具の陰などにカビが発生しやすくなります。
- Q: もしカビが生えてしまったら?
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まずは乾いたタオルでカビをふき取り、その上で座敷ほうきやブラシなどで畳の目に残ったカビを取り除きます。天日干しが一番ですが、無理ならば畳の角を少し持ち上げ空き缶を下に挟むだけでも効果があります。殺菌効果のあるオキシドールを散布するのも効果的です。
- Q: 汚して(こぼして)しまったら?
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液体の場合はまずはすぐに乾いたタオルで吸い取ります。シミを広げないようゴシゴシ擦らないのがコツです。泥などの場合は取り除いた後まずは乾かします。ドライヤーを使いなるべく早く乾かし、乾いたらトントン叩くようにして畳の目に入り込んだ泥(土)を取り出し掃除機で吸い取るのがいいでしょう。
- Q:カビが生えないためには?
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梅雨時には特に意識して部屋の空気を動かしましょう。除湿機はもちろんですが、こまめな窓の開閉により風を入れます。扇風機使用も手段の一つです。普段より頻繁に掃き掃除をし、家具の陰や座卓の下などにも注意をはらいましょう。食べこぼしもカビ菌の発生の元になります。見つけたらすぐにふき取りましょう。
- Q: 虫(ダニ)の発生について教えて
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畳に付く虫(ほぼダニ)は、暗く暖かい空気の動かない場所を好みます。そのため、カーペットなどの敷物との併用がその温床になりやすいと考えられます。そういった場所に住み着き、埃や食べ物のカスなどを養分にして繁殖します。それを防ぐには、上敷き(特にカーペット)の使用を控え、普通に部屋の換気や掃除をしていればまず問題はありません。
- Q: 古畳は処分してもらえるの?
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はい。有料になってしまいますが処分いたします。詳しくは畳店にご相談ください。
Q&Aの最終更新日 : 2022-04-21
- Q:良い畳とは?
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良い畳=高級品とは必ずしも限りません。昨今の建築技術の進化やライフスタイルの多様化によりお住まいも様々です。本当の意味での良い畳とは、そのお住まいに住む方のライフスタイルや趣味趣向と、用途やご予算に合ったものを言うと考えます。
- Q: 良い業者を選びましょう
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良い畳を選ぶには良い業者を選ぶ必要があります。技術や適正な工事費用はもちろんですが、まずは安心して任せられる信用のおける業者であることが第一です。なぜなら畳業者は、普通なら他人の入ることのない寝室にさえも出入りし、手のかけることのない家具などにも移動のため手をかけるからです。そして、お客様にとっての「良い畳」を提案出来る業者であれば間違いはありません。
Q&Aの最終更新日 : 2022-04-21
畳入れ替え
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畳の老朽化により現在使用している畳を処分し、新しい畳を作り直す工事。
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表替え
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現在使用の畳床はそのままで、表面の畳表を新しく取り換える工事。
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裏返し
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現在使用の畳表を裏返し、未使用の裏面に張り替える工事。畳床もそのまま。あまり古くなり過ぎないうちにやる工事で、5年以内が目安。
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五八サイズ
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畳の寸法の基準のひとつ。現在の建築では一番一般的。幅約88センチ、長さ約176センチ位が目安。
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本間サイズ(田舎間)
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畳の寸法の基準のひとつ。田舎間とも呼び、山間部や農村部の集落によく見られる。幅約92.5センチ、長さ約185センチが目安。
※畳の寸法の基準には地域性が大きく関係しこの地域ではほとんど見かけないが、他にも「京間」、「メーターサイズ」がある。
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裏ジロ表
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表替え工事の際に出る裏面未使用の中古表。希に出る美しい表は薄べりなどに使用します。
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